2025年 6月21日（土）〜28日（土）

AM １１：００〜PM ７：００　（日曜日、最終日は〜PM ５：３０）

銀座たくみ２階にて

瀧田項一

参加作家　

瀧田史宇		川野恭和		荻原毅久
設楽享良		田代里見		阿部眞士
織田達也		加藤陽子		中�恂恷沽Y

倶門窯(くもんがま）とは瀧田項一先生が、門人のみなが集う所という意味を込めてつけた名です。

先生は、富本憲吉と濱田庄司に学び、独立し磁器の仕事を始められました。

そして研鑽を弛まず、磁器の仕事を極めて来られました。

国画会会員となり、日本民藝館展の審査員も務められ、自身のお弟子さんだけでなく多くの陶芸家たちを育てられました。

たくみにもよくご来店され、いつも笑顔で楽しそうにお話をされ、その優しいお声がとても印象に残っています。

この度、現代に活躍する直弟子の皆様のお仕事を一堂に集めてご紹介させていただき

瀧田先生へのご報告を兼ねて偲びたいと思います。

各々の場所でそれぞれに個性豊かに花開いた
「それぞれの白と青とそれから」をどうぞご高覧くださいませ。

銀座たくみ

瀧田項一    1927年　栃木県那須烏山市に生まれる    近頃は、ナニもカもが速く、「ハヤく」と只々簡便に使っては捨て去り、 更に求めては放棄する。そこには無機質な世界が拡がっているかの 如く思えるのである。 　せめて、日頃のくらしの中に彩りが息づく日々が慾しいものである。 この同人展の品々は、そうした役割を果たすであらうと思うのである。 （かつての展示会に寄せた文章です） 1953年　日本民芸館新作展にて個人賞受賞 1959年　国画会会員に推挙 　　　　アジア財団よりパキスタン美術大学陶芸科主任講師として招かれる 　　　　 ３年滞在 1973年　西独ケルンにて個展　　ベルリン博物館ほか買上げ 1981年　トルコ各地美術調査のため渡航 1982年　中国各地美術調査のため渡航 1983年　西独デュッセルドルフ日本週間に招待出品　　陶磁器博物館買上げ 1986年　沖縄県立芸術大学教授に就任　　沖縄にて個展 1996年　沖縄県立芸術大学退官 1998年　栃木県文化功労者受賞 2000年　アメリカ・モンタナおよびオマーンの大学にて、日本陶磁器文化の講義 　　　　（国際交流基金による） 2022年　逝去　享年95歳
瀧田史宇			川野恭和			荻原毅久
	スペインから帰国して初めての個展が 「たくみ」でした。 この度は、父、瀧田項一の死去から4年、父にとっても思い出深い「たくみ」において瀧田項一を偲んでの一門展を開催できる事は、父も大変喜んで居る事と思います。 父にとっての門人は、子供と同じ様な存在でした。 また、父の師「濱田庄司」先生の教えを継承すべく育てなければ成らない存在でもあります。 この度の、一門展を見て頂ければ、確実に継承れ、育っている事を確信して頂けると、信じて居ります。 濱田庄司先生、瀧田項一の思いを受け継ぎながら、それぞれの個性に溢れた作品を楽しんで頂ければ、幸いです。			「よき師を有つは常によろし」 「よき友を有つべし」は柳宗悦の言葉です。 恩師に出会えた事、倶門窯の 一人である事に感謝です。			白を中心とした 日常使って楽しむ器を中心に 白の持つ無限の深さと広がりを 作品の中に表現できればと 願っております。
栃木県那須烏山市 1956年　会津若松市に生まれる 1978年　京都工業試験所研修課終了 1979年　父・項一の許にて作陶従事 1981年　スペイン留学（美術工芸振興・佐藤基金より奨学金） 1983年　マドリッド大学外国人課程修了　　マドリッドにて個展開催 1984年　帰国、会津若松にて作陶再開 1985年　国画会展入選（以後毎年入選） 1986年　再度スペイン留学 1987年　バルセロナ・マサーナ美術学校修了　　銀座たくみにて帰国展開催 1988年　国展新人賞受賞　　大阪・阪急百貨店にて個展（以降、隔年） 1996年　北関東陶芸展準大賞受賞 2001年　国画会会員推挙 2003年　アメリカ・ロサンゼルスにて新進現代日本陶芸家展参加 2008年　日本橋三越にて個展 2009年　アジア民族造形国際大会出品			鹿児島県大口市 1949年　鹿児島県曽於郡志布志町生まれ 1974年　愛知県瀬戸窯業専修訓練校卒業 　　　　瀧田項一氏に師事 1980年　鹿児島県大口市に築窯 1981年　日本民藝館展初入選 1984年　国展初入選 1985年　国展前田賞受賞 1991年　日本民藝館展奨励賞受賞 2003年　国画会会員に推挙			栃木県那須郡 1952年　栃木県那須塩原市生まれ 1975年　立教大学卒、瀧田項一氏に師事 1980年　栃木県那珂川町小砂にて独立 1981年　日本陶芸展、日本民藝館展入選 1986年　国画会、野島賞受賞 　　　　　日本橋東急にて初個展 1992年　現代陶芸「めん鉢大賞展」入選 1994年　宇都宮上野百貨店にて個展 1998年　益子陶芸展、伝統工芸新作展入選 1999年　陶芸ビエンナーレ展入選 2001年　栃木県立美術館「千年の扉」出品 2003年　日本陶芸展、準大賞受賞 2019年　京成百貨店にて二人展 2021年　高崎高島屋にて個展 2024年　仙台サトミキルンにて個展
設楽享良			田代里見			阿部眞士
	文人趣味への憧れから磁器で 文房具を作るようになりました。 この分野では「中国物が第一」という 独特な美学があるのですが、そこにとらわれることなく自分流を展開しています。 　器相手に手掛けてきた手法や意匠をこの小さな世界にとり入れてみると、やはり自分らしい姿に仕上がるものです。			お客様のくらしに寄り添い、 愛され用いられる器を目指し 作陶しております。			磁器の仕事の中で一番に良い形は何かを考えます。 また使いやすい器づくりを心掛け、使う事で美しく完成する仕事を したいと願っております。
栃木県矢板市 1957年　神奈川県川崎市生まれ 1981年　早稲田大学卒業　瀧田項一氏に師事入門 1986年　栃木県喜連川の仮寓に築窯独立 2002年　矢板市に工房を新設、転居 2018年　国際交流基金事業・エジプト国立大学3校にて 　　日本焼物文化レクチャー、ワークショップ指導を行う 　日本陶芸展入選　　国画会工芸部新人賞 　日本民藝館展奨励賞　　益子陶芸展審査員賞 　栃木県立美術館「千年の扉展」出品 　益子陶芸美術館「展開するチカラ展」出品 　　NHK-BS「器・夢工房」放映			宮城県仙台市 1959年　福島県に生まれる 1980年　京都芸術短期大学 陶芸科終了後 　　　　 清水焼にて絵付けの修業 1982年　瀧田項一氏に師事 1985年　福島県会津に築窯、独立 2001年　仙台に窯を移築　作陶開始 2006年　日本民藝館　館賞受賞 2007年　国展　新人賞受賞 　　　　 個展・グループ展を各地にて開催 2019年　靖国神社　桜陶板奉納 2019年　仙台市台原『台の森』にて 　　　　　『Satomi Kiln』Open			福岡県北九州市 1983年　九州産業大学 芸術学部写真学科卒業　 　　　　瀧田項一氏、阿部祐工に師事 1992年　福岡県陶芸作家協会員に推挙 2005年　国画会会員に推挙（現在 審査員） 2006年　福岡県美術協会正会員に推挙（現在 理事） 2017年　日本民芸館展審査員に指名（〜現在） 　国展工芸部　奨励賞、新人賞 　九州・山口陶磁器展　RKB毎日賞、朝日新聞社賞 　日本陶芸展　優秀作品賞・毎日新聞社賞 　西日本陶芸展　福岡県知事賞、サガテレビ賞 　日本民藝館展　日本民藝館賞、奨励賞 　倉敷民藝館賞
織田達也			加藤陽子			中�恂恷沽Y
	端正な白磁の美しさと厳しさに惹かれ、 少しでも理想の色・形に近づければと 願いつつ試行錯誤しています。 自ら選んだ仕事に情熱を注ぎ 精進できることに感謝しております。			瀧田先生の元で丁寧な暮らしを 教えていただきました。 　優しく寄り添えるうつわで ありましたらと思っています。			晩年先生から、 君は君の道を進みなさいと助言 して頂き、 茨の道を邁進する日々。
香川県高松市 1964年　香川県に生まれる 1984年　愛知県立瀬戸窯業専修訓練校卒業 1985年　瀧田項一氏に師事 1989年　香川県牟礼町にて独立 1992年　日本民藝館展　奨励賞受賞 1999年　日本陶芸展　準大賞（日本陶芸展賞）受賞 2000年　日本民藝館展　日本民藝館賞受賞 2008年　『白磁壷』　宮内庁 買上 2009年　日本陶芸展　文部科学大臣賞受賞 2019年　靖國神社150周年記念事業「さくら陶板」制作			栃木県下都賀郡 1987年　瀧田項一先生に師事 1991年　栃木県壬生町にて独立 1997年　日本陶芸展入選 1998年　日本民藝館展奨励賞受賞 2002年　国画会展新人賞受賞			静岡県伊東市 1973年　東京都日本橋箱崎町に生まれる 1995年　瀧田項一氏に師事 2001年　日本橋堀留町にアトリエ開設 2009年　静岡県伊東市に工房を築窯、転居 2023年　一般社団法人 東アジア歴史文化研究所 　　東アジア歴史文化研究所工芸研究所 研究員に推挙